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自然素材の家って何がいいの?

自然素材の家って何がいいの? | お役立ち情報

自然素材と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?
「何となく体に良さそう」
「温かみを感じそう」
「優しいイメージ」
このようにポジティブなイメージが思い浮かんだ方が多いのではないでしょうか?

しかし、その反面
「金額が高そう」
「お手入れが大変そう」
「傷や汚れが気になる」
といった、ネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
今回は自然素材について見ていきましょう。

自然素材とは?
建築材料における自然素材とは、人工的な化学処理を最小限に抑え
自然界に存在する素材をできるだけそのままの状態で利用したものを指します。
これらは環境に配慮した建築や、健康的な住まい造りにおいて重視されることが多いです。

代表的な自然素材
●無垢材
無垢材とは、1本の木から切り出した天然の素材のこと。
接着剤による貼り合せや継ぎはぎのない素材のこと。

メリット:
・芳醇な木の香りが楽しめる
・自然素材の為、揮発性化学物質に悩まない
・優しい質感で、触れる手足や視覚的にも温もりを感じることができる
・自然素材のため、同じ木目は存在せず唯一無二の特別な素材
・湿気を吸ったり吐いたりする調湿効果があるため、室内を快適に保ってくれる
・消臭効果があるため、ニオイが気になる下駄箱やトイレも消臭剤不要
・殺菌、抗菌、抗ウイルス効果がある
・断熱効果があり、夏はさらっと爽やかに、冬はほんのり暖かく感じる
・防虫効果が高い材種もあり、ヒノキや能登ヒバは害虫駆除剤を塗布しなくても寄り付かない
・しっかり乾燥させた木材は強度が高く、乾燥すれば乾燥するほど強度が上がり続ける
・年数を追うごとに深みや味が加わり、趣が増すため経年変化を楽しむことができる
・日本の伝統木造建築の始まりは縄文時代と言われており
  数千年以上も前から使われ続けている建築材料のため、安心できる実績がある
デメリット:
・森から切り出された直後や十分に乾燥していない木材は、大きく反ったり、ねじれが出やすい
・乾燥させた無垢材でも、家の引渡し後の生活の仕方、室内環境によっては反ったり動いたりする
・柔らかい樹種は、へこみ傷やひっかき傷が付きやすい
・経年変化を、捉え方次第では汚れや劣化と言われることもある
・集成材や合板と比べて、コストが上がる

●漆喰
消石灰を主成分とする塗壁材のこと。
日本では古くから使われており、城や蔵・町屋の壁などにもみられる伝統的な素材。

●珪藻土
植物プランクトンである珪藻の殻が化石化して堆積した土のこと。
主成分は二酸化ケイ素で、細かい穴が無数にある多孔質構造であることが特徴。

(漆喰・珪藻土共通)
メリット:
・調湿効果があり、室内を快適に保ってくれる
・ニオイや化学物質を吸着・分解する素材も多く、空気環境を綺麗に保ってくれる
・化学成分が少なく、揮発性化学物質の影響を低減できる
・柔らかい素材が音を吸収し反響を抑えるため防音、吸音効果がある
・無機質または天然素材のため、耐火性が高い
デメリット:
・地震などによってヒビ割れが起こりやすく、特に下地の動きに敏感
・物をぶつけると欠けやすい
・材料費、施工費のコストが上がる

●セルロースファイバー
新聞紙などの古紙を細かく粉砕・加工したものを原料にした天然由来の断熱材のこと。

メリット:
・リサイクル資源を有効活用しているためサステナブル
・細かい繊維が空気を含み熱を伝えにくいため、高い断熱効果を発揮する
・調湿効果があり、室内を快適に保ってくれるほか、結露やカビ対策にも効果がある
・繊維が音を吸収しやすく、防音性が高い
・難燃処理を施してあり、燃えにくい
デメリット:
・専用の機械で吹き込み施工をするため、専門の業者に依頼が必要
・グラスウールなどに比べて、コストが高い
・水を大量に吸うと性能低下や腐敗のリスクがあるため、水濡れに弱い
・施工品質にばらつきが出やすい
・グラスウールなどに比べて、重量がある

●い草畳
汚れをふき取りやすい樹脂畳なども普及していますが
天然のい草を使った畳も自然素材と言えるでしょう

メリット:
・い草の清々しい香りがリラックス効果に繋がる
・い草の香りには木と同じ、フィトンチッドが含まれている
・日本では古くから親しみがある素材
・調湿効果があるため、室内を快適に保ってくれる
・消臭効果があるため、ニオイが気にならない
・断熱効果があり、夏はさらっと爽やかに、冬はほんのり暖かく感じる
・柔らかい素材の為、小さなお子様を寝返せておいたり、遊び場としても安心できる
デメリット:
・湿気が多いとカビやすいため、定期的に風を通したり、空拭きをする必要がある
・水濡れや日の当たり具合によって変色しやすい
・細かいゴミや汚れが網目に詰まることがある

自然素材が向いている人は?
●健康や空気環境にこだわりたい人
「不健康で過ごしたい」という人はあまりいないでしょう。
できる事なら病気や怪我無く、少しでも健康に過ごしたいと思うもの。
家は人生の中でも多くの時間を過ごす場所です。
だからこそ、室内の空気環境を意識することは
家族の健康を守ることにも繋がります。

●アレルギーや喘息持ちのご家族がいる家庭
アレルギーや喘息、シックハウス症候群、化学物質過敏症など
体調に不安がある方にとって、有害物質を減らすことができるため有効的です。
実際に当社オーナー様より
「アレルギー気質で掻きむしっていたけど、その癖が減った」
「病院に行く回数が減った」
というお声を頂いたことがあります。

●小さなお子様やご高齢者がいる家庭
小さなお子様やご高齢の方は、免疫力が低く病気になりやすかったり
病気が長引くこともあります。
少しでも影響のあるものを減らしたいご家族にとって効果的です。

●五感で心地よさを感じたい人
香りや視覚的な優しさ、肌触り・足触り、心地よい空気感を
五感で感じたい人にとっては積極的にお勧めします。

●長く丁寧に暮らし、経年変化を楽しめる人
住まいを消耗品ではなく愛着のある場所として考え
こまめなメンテナンスも生活の一部として楽しみながら生活し
日々変化する深みや味わいを趣として感じることができる人。

自然素材のまとめ
どんな素材であっても、それぞれメリット・デメリットが存在します。
確かに自然素材は、コストが高くなったりメンテナンスが必要になるものもありますが
どんな素材を使ったとしても、全くのノーメンテナンスで
一生使い続けることができるものはありません。
自然素材は人の健康だけに限らず、地球にとってもサステナブルな素材もあり
住み心地や建物自体の性能が向上するなど、メリットが沢山あります。

「家」は大きなお買い物です。
どんな素材を使うかによって金額も見た目も変わります。
家族にとってぴったりの素材選びをして、ベストな家造りをなさって下さい♪

~こちらのページもご参考に~
『 天然無垢材と集成材の違い 』

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