沢野建設工房
ホーム サイトマップ お問い合わせ アクセスマップ
 HOMEゼロへの念想い構造用合板は使いません!

比較的に安価な構造用合板

構造用合板とは、構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られた合板のことで、主に木造建築物の、壁下地材・床下地材・屋根下地材として用いられています。比較的安価で施工性もいいので、40年ほど前から主に床の下地材に使われてきました。

現代の木造住宅にはさらに多くの構造用合板が使われています。1階・2階の床には28ミリ以上の分厚い構造用合板が全面に使われており、屋根の野地板にも構造用合板が使われているので、構造用合板の面積が延床面積の3倍以上になることもあるようです。また、工法によっては壁全面にも構造用合板を張り巡らせる住宅もあります。

▲左側が構造用合板28ミリ、右側が杉の無垢板30ミリ ▲屋根の野地板(杉12ミリ)

構造用合板のデメリット(ホルムアルデヒドなどのシックハウス問題)

しかし、この便利な構造用合板が多量に使われた家は、合板の接着剤から放出されるホルムアルデヒドやその他の溶剤により、目がチカチカしたり気持ち悪くなることもあります。(いわゆるシックハウスですね。)

わかりやすい例として、ホームセンターなどの建築資材コーナーで合板が多量に積まれている場所に行くと、独特のニオイとともにシックハウスに似た症状をもよおすことがあります。開放的な店舗ですらそうなのですから気密性の高い高断熱住宅の場合だと、さらに接着剤の影響が深刻になってしまいます。

また、構造用合板に限らず合板類の弱点は、湿気に弱いことです。強固な接着剤が使われているとは言え、温度差による結露が起きるところや常に湿気があるところでは、剥離(はくり)という現象が起こりやすく、合板がはがれてブヨブヨになってしまいます。築25年以上経つような古い住宅の床では、床の合板がブカブカになっているのも珍しくありませんが、これは床下から上がってくる湿気によって合板の剥離が起きてしまったからです。そのような合板はもはや強度もありませんから、上の部材を支えることすらできなくなってしまいます。

構造用合板は一切使わない!その理由と対策は?

私たちのお客様にはシックハウスに悩まされた方だけでなく、アレルギーやぜんそくに悩んでいる方や空気環境に敏感な方も大勢いらっしゃいます。そんなお客様でも安心して住めるよう、また、現在は何の自覚症状もない方であっても安心して生涯に渡って住めるよう、私たちは構造用合板を一切使わないことにしました。

代わりに床下地として使っているのは、国産杉の赤身だけを使った厚さ30ミリの無垢板です。スギといっても外側の白っぽい白身の部分と違い、赤身の部分であればシロアリもつきにくく呼吸もできるので、構造用合板よりもはるかに湿気に強く耐久性の高い床下地になります。

空気の層を多く含むスギは断熱効果も調湿効果も非常に高いので、高温多湿の北陸であっても耐久性が高くなります。もちろん接着剤も一切使っていませんから、赤ちゃんからお年寄りまで安心して住める床下地になるわけです。

ちょっとした湿気でもカビが生えやすい畳の下地には、青森ヒバを使っています。青森ヒバは湿気とシロアリに強いだけでなく、抗菌作用が非常に強いので畳の裏側に生えやすいカビの繁殖までも抑制してくれます。

屋根下地も屋根の裏側がちゃんと呼吸できるように、杉の無垢板12ミリ厚のものを使います。瓦との組み合わせであれば、結露しやすい屋根下地も湿気をうまく排出できて、雨雪の多い北陸でも非常に長く持つからです。

また、結露で傷みやすい壁の体力壁には、2001年以降、湿気に強くてニオイの少ないダイライトを使用しています。ダイライトの原材料は火山岩ガラス質という無機質材料なので、土に埋めても腐りにくく透湿性も合板の5倍を誇っています。ホルムアルデヒドの量も合板の数分の一しかないので安心して使用できます。(現在はモイスに移行中です)

▲床下地(杉30ミリ) ▲壁:ダイライト

 

北陸地域の気候を考慮した家づくり

1年中湿気の多い北陸で木造住宅を建てるなら、湿気に弱い部材を安易に見えなくなる部分には使わない方がいいでしょう。また、少しでも接着剤による健康リスクを減らそうとした結果、私たちは構造用合板を一切使わないことに決めたわけです。天然の無垢材といってもその材種によって性質は全く違い、得意・不得意ももちろんあります。やはり建てる側の人間が無垢材の特長をよく知り、素材の特徴を最大限に活かすことで、安全で長持ちする家になるのです。

<<前の記事はこちら   >>次の記事はこちら
ゼロへの念想い
 
ゼロへの念想い