HOMEコラム>コラム 第3回:気候風土と住宅 「人工乾燥と天然乾燥」

 

 

 
造で家を建てる場合、重要なことの一つとして乾燥した材を使うことが前提となります。
   
  木材は乾燥させると、狂いも少なくなり強度も増していきますので、 住宅金融公庫の仕様書にも構造材の含水率の規定があり、19%以下の乾燥材を使うことが推奨されています。木材の含水率は、次の式によって表され、生木の 場合は100%を超えることもあります。
 
 
 
  集成材の場合は人工乾燥した板を張り合わせていくので、材の乾燥に関して特に気を遣うことはありませんが、問題は芯持ちの無垢材の場合です。現在、土台、柱に使われているヒノキ、スギなどの内地材はほとんどが芯もちですが、芯にあたる赤身の部分はなかなか乾燥してくれません。
 
  材の乾燥方法には2種類ありまして、1つは人工乾燥、もう一つは古来からの天然乾燥です。一般的なのは人工乾燥ですが、板材と違って芯もち材では赤身の部分はなかなか乾燥しません。それでも人工乾燥して中の部分まで15%を切るようにすると、外側の周辺部が過乾燥になって、さらに狂いが大きくなって、もはや家の柱としては使えない状態になってしまいます。そうなると実際には人工乾燥しても表層部を15%程度に抑えるしか方法がありません。当然、赤身の部分の含水率はそれを大きく上回ることになります。
 
  一方、古来からの天然乾燥ですが、芯の赤身の部分の水分も少しずつ乾かすことができるので、理想的といえますが、年単位の時間がかかることや乾かすためにかなりのスペースを必要とするため、材の供給側からみると厄介なことが多いです。また、天然乾燥には一段ずつ桟を入れて横に積む方法と、木を立てかける方法の2通りがありますが、木の道管(根から枝や梢に向かって水分を送る管)は縦に通っているので、立てかける方が早く乾いていきます。しかし、木を立てかけるのに人手がかかるので、フォークリフトが使えるように、横積みにする方法をとる業者が多いのが実情です。

 

 

 
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No.
分野 コラムタイトル
 
第1回
気候風土と住宅 「無垢材の柱と集成材の柱ではどっちがいいの?」
 
第2回
災害・事件など 「備えあれば憂いなし」
 
第3回
気候風土と住宅 「人工乾燥と天然乾燥」
 
第4回
気候風土と住宅 「気候に適した住宅とは?」
 
第5回
注文住宅の設計 「ふつうの家」
 
第6回
建築用語 「あいさつ回り」
 
第7回
建築用語 「坪単価」
 
第8回
住まいのお手入れ 「シロアリ対策」
 
第9回
建築用語 「アフターメンテナンス」
 
第10回
気候風土と住宅 「暖房器具」
 
第11回
建築用語 「プレカットと手加工」
 
第12回
注文住宅の設計 「インターネットの情報収集」
 
第13回
災害・事件など 「悪いのは設計士だけでしょうか?」
 
第14回
建築用語 「地鎮祭」
 
第15回
住まいのお手入れ 「畳にカビが生えて困っています。」
 
第16回
住宅に関わる税金 「相続時精算課税」
 
第17回
気候風土と住宅 「建築中の住宅展」
 
第18回
災害・事件など 「壁の配置とバランス」
 
第19回
住まいのお手入れ 「結露」
 
第20回
建築用語 「Low−eガラス」
 
第21回
住まいのお手入れ 「お風呂の床を乾かしたい。」
 
第22回
注文住宅の設計 「TVをどこに置けばいいの?」
 
第23回
注文住宅の設計 「家作りをどこに依頼するか?」 その1.設計事務所編
 
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